***

飼い猫、腎不全、看取るまで

【はじめに】

・血液検査の数値などの医療的な事は

 個体差が大きいと思うので書いておりません。

 猫の状態と、その時何をしたらうちの猫には有用だったかを記しております。

・ご承知とは思いますが、あくまで一例としてご参考までにご覧ください。

 

【当記事の猫について】

雑種、♀、亡くなったのは12歳

 

【腎不全の原因】

多発性嚢胞腎

 

【最期までの状態】

 2歳頃に体重が一旦減りました。

 それから腎不全の末期付近までは減った体重をキープ。

 気難し屋なりに元気いっぱいでした。

 多発性嚢胞腎だと発覚したのは8歳の時で、

 腎不全対策としては、カリカリをロイヤルカナンの避妊猫用から

 腎臓サポートに変更していた程度です。

 サプリなどは与えず、腎臓に悪影響なものをできるだけ

 避ける程度にしていました。

 あとは今まで通り水飲み場を複数個所設置してました。

 飼い主怠慢だと言われそうですが、食う寝るが猫の主だった生活内容

 なのに、食をガッチガチに縛るとかストレスはんぱないだろう

 と思ったので、そうしました。

2)腎不全の末期

 脱水が起こったのは亡くなる一か月半前でした。

 それからは亡くなるまで二日に一回皮下点滴(通院)

 尿毒が脳に行くのを少しでも防ぐために

 おしっこ(毒素を体外に排出)をすることが重要なので、

 皮下点滴が過度なストレスにならず、

 輸液が吸収できる状態の猫には

 皮下点滴はとても効果的だそうです。

 うちのは幸いにも亡くなる直前までおしっこが出ていて、

 そのおかげか、尿毒症による嘔吐・痙攣は一度もありませんでした。

 体力維持と体重維持のために、

 とにかく食べさせるのが重要な段階でした。

 糖分はエネルギーになって良いので、甘いものもあげました。

 糖尿とか気にせず(というか糖尿になれるような健康状態ではない)、

 衰弱回避に全振りしていろんなものあげました。

 (さすがにめっちゃタンパク高いとか塩分強いものを避けつつです)

 猫用の餌以外であげて食べたのは、

  ・プリン(メイトーのなめらかプリンが一番食いつき良かった)

  ・朝バナナヨーグルト(パウチの吸うやつ)

  ・生クリームとかケーキとか

  ・加糖ヨーグルト(いちご・りんご・バナナは猫OK)

  ・フライドチキンや唐揚げの中身

 吐くと体力減るので、吐かないように細かくできるものは

 細かくしてあげました。

 水もいつものボウルからは飲まなくなって、

 蛇口から飲みたがりました。

 (うちは田舎なので水道水あげてもOKだった)

 亡くなる一週間前まではプリンと

 フライドチキンや唐揚げの中身を好んで食べてました。

 食べ物を自発的に食べなくなってからは水も飲まんくなって、

 100均の調理用油さしで水を飲ませました。

 ノズル先端が円錐で穴が直径1mmくらいで蓋が付いてるやつで、

 容器を傾けるだけで水がちょろちょろでるので、

 猫も嫌がらなかったです(スポイトは嫌がった)

 強制給餌はしませんでした。

 衰弱していくのを見守る覚悟はいりますが、

 ストレスを与える方が嫌だったので、そうしました。

 (一回やってみたらめっちゃ嫌がった)

 口元に食べ物をもっていってやって、

 食べたり食べなかったりという状態でした。

 この時期から一日の大半を寝て過ごしていて、

 トイレが間に合わないことも増えてきました。

 寝てるところにペットシーツを敷きましたが、

 ガサガサして嫌みたいで、避けて寝て漏らしちゃうことが多くて、

 漏らしちゃうと体が汚れるのも嫌だろうし拭かれるのも嫌だろう

 (とてもきれい好きな猫だった)

 ということで、おむつ使ってみたらうちのは嫌がらずにいてくれました。

 おむつはユニ・チャームのマナーウェアというやつで、

 おしっこの吸収めっちゃ良くて、たくさん出ても吸収面は

 湿ってるなって程度でした。

 出来る限りおしっこしたら即換えてあげていました。

 しっぽ入れる穴の切れ込みは手では切りにくいので

 装着前にはさみで切ると良い感じでした。

 最期の様子は猫のためにも詳細は記述しませんが、

 地獄の苦しみはないように見えたし、そう思いたいです。

 眠るようにとはいかないものだなと思いました。

 亡くなる前の様子としては、

 前日は物陰に隠れる事が多く、

 当日はたまにピクっとしていたり、

 呼吸が浅く、手足が冷たく、

 後ろ足が立たず、おむつ換えるときもされるがままでした。

 目を瞑らず、ぼーっとした様子も多かったです。

 頭を撫でると気持ちよさそうにしていました。

 なるべくそばにいて、

 いいこだね、だいすきだよ、ありがとう、とたくさん言いました。

 亡くなってからはありがとうとさみしさと後悔でいっぱいです。

 

 

 

とりとめのない文章になってしまいましたが、

今必死に闘っている猫さんや人間さんの

お力に少しでもなれたのなら幸いです。